一本義久保本店(銘柄:一本義、伝心)福井県

一本義は、勝山屈指の素封家であった笠松家よりその酒銘を譲り受け、
久保家5代目当主の仁吉が、明治35年(1902)に創業。
福井の酒らしく“味のり”を大切にしながらも、“キレの良い辛口酒”が評価を得て、
昭和初期には県内酒造元として最大石高を製造するに至った。
1960年代からは、南部流酒造り※(南部藩下で生まれた酒造り技法)を骨格とし、
キレの良い辛口を昇華させる、香味のきれいさの追求を始めた。
しかし、その酒造り流儀を進めるには、大きな壁が立ちはだかった。
それは、南部流が育った“乾いた寒さ”とは異なる、奥越前の湿潤厳冬。
そして、この環境の違いこそが、一本義の個性を創造するきっかけとなる。
南部流に学んだ一本義杜氏の、4代60年にわたる
湿潤厳冬における酒造り研鑽と、技術承継。
奥越前風土と南部流酒造りの融合は、南部流が得意とする淡麗なきれいさを超え、
一本義独自の「透明感とやわらかな香味のまとまり」を醸成した。
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